(7/30)★明日への扉★ 2.01
夕焼けが、平原の中の養鶏場を照らしていた。
「そういうわけで、こちらが、今日から、この家で暮らすことになった僕の兄さんの子どもたちです……。それで、こちらが、今家で働いてくれている従業員の方たちです」
その隣の母屋の部屋の中で、ミヂャ、リョンミン、珠洲の前に、三人の、高校生くらいの男女が並んでいた。
「はじめまして、私、ヘォ・ミヂャといいます」
ミヂャは、軽く頭を下げて、昼間あれほど怖い思いをしたにも係わらず、何事もなかったかのように元気よく挨拶した。珠洲と美濃は心配そうに彼女の顔を見つめた。
「ヘォ・リョンミンです……」
続いて、リョンミンがはにかみながら挨拶した。
「はじめまして……、こちらの養鶏場でお世話になっている、※バェク・ミェヨンイルです。よろしくお願いします」
従業員のうちの一人が爽やかに答えた。
「あ……、私は、ノ・ウェォンヒといいます……、よろしくお願いします」
続いて、その隣にいた少女が顔を赤らめながら挨拶した。
「……」
一方、もう一人の少女は黙ったままだった。
「アェファ……? どうしたんだい?」
「……?」
ミヂャには、彼女の機嫌がよくないように見えた。
「あ……」
セョンチェョルに促されて振り向いた。
「あの、セョンチェョルさん、この人たちって……」
「えっ……?」
セョンチェョルは笑顔で聞き返した。
「……、いえ、何でもありません……、その……、ガン・アェファです、よろしく……」
彼女は淡々とミヂャに手を差し出した。
「こちらこそ、よろしく!」
ミヂャも元気よく彼女に手を差し出した。
「あと……、グヮンヒちゃんと、スミンくんも、明日には到着できるそうです……、あ、それと……」
セョンチェョルは一度珠洲の方を向いた。
「紹介が遅れました……、今回、彼女たちを支援して下さっている、日本の方々です。私も、 お二人にはとても感謝しています……」

